高山植物の女王と言えば「コマクサ」ですが。
では高山植物の王様はなんなのか?
私は高山植物の王様を決めるのであれば「ニッコウキスゲ」を押したいとおもいます。
見ているだけで元気が貰える様な鮮やかで目立つ黄色い花。
黄色い花々が群生する写真を見て、山に興味を持つ人も多いはずです。
その姿、功績たるや「王様」と言っても過言では無いのではないでしょうか。
今回はそんなニッコウキスゲが沢山咲く、尾瀬へと山旅して来ました。
今回は魚沼シルバーラインのずっと奥にある、福島桧枝岐の御池ロッジから尾瀬燧ケ岳を登ります。
夜明け前から歩き始め、太陽が出てきたところで最初の湿原、広沢田代に到着。
湿原では白いワタスゲの群落となっており、見頃となっておりました。
更に歩き続け熊沢田代へ
花が真っ盛りとなっておりました。
小さく可愛いタテヤマリンドウ
食虫植物のナカバノモウセンゴケ
まだ花の咲いていたチングルマ
登山口から3時間ほど掛けて俎嵓まで来るとシャクナゲが咲き誇っておりました。
俎嵓にて景色を見ながら、しばしゆったり休憩。
尾瀬の景色を一望します。
頂上芝安嵓と至仏山、尾瀬ヶ原
尾瀬沼
平ヶ岳、中ノ岳、越後駒、荒沢岳
自分は景色を楽しむなら頂上芝安嵓より俎嵓の方が好きですね^^
また歩き始め、一端下り登り返し、燧ケ岳頂上の芝安嵓へ
ここからはドンと広がる尾瀬ヶ原が見渡せます。
昨年、新しくなった見晴新道を四苦八苦しながら下り(結構なドロドロな悪路が続きます)
本日の宿泊先の見晴らしに到着し、早速テントを張り休憩。
夕方になり尾瀬ヶ原探索を始めます。
佐渡にいる鳥のトキの色に似ているので名付けられたトキソウ
こちらは鮮やかなピンク色のサワラン
紫の花で目立つアヤメ
真ん中が白黄色しているのが、ヒオウギアヤメで、ほぼ紫であればカキツバタ、と尾瀬には2種類咲いてます。
そして、今の尾瀬のメインイベンターのニッコウキスゲも咲き誇っておりました。
尾瀬ヶ原では一部だけ咲いており、残念ながら群生まではしておりませんでした。
小屋の方に聞くと、鹿がニッコウキスゲを食べてしまうそうで、鹿が多くなった昨今では尾瀬ヶ原でのニッコウキスゲの群落は、なかなか見れなくなってきたのではないかと思います。
そして日没。
少し休憩して夜の尾瀬を楽しみます。
池塘と燧ケ岳と星空
天の川と至仏
夜の尾瀬を散歩しながら撮影してましたが、途中から風が強くなり池塘の星は見れなくなり、雲も多くなってしまい空も見えなくなってしまいました。
少し消化不良です。
結局、尾瀬ヶ原をウロウロしているうちに日の出を迎えました。
そのあと、テントを片付け3時間ほど歩き、もう一つのニッコウキスゲポイントの尾瀬沼の大江湿原へ
こちらは鹿が入って来ない様にネットが貼ってある為、食害が無く、ニッコウキスゲの楽園を一番見やすいポイントになります。
期待の景色が待っていました。
ニッコウキスゲの群落!
ここまでの群落は初めてだったので大興奮でした(笑)
やっぱりニッコウキスゲの黄色は青空が似合います。
この花を見る事が出来ると、今年も夏が来た!って思いますよね^^
そのあと沼山峠を抜けてバスに乗り、御池ロッジへと帰還。
是非、ニッコウキスゲを愛でに夏の尾瀬へと行ってみて下さい。
三条店 坂上